評判の良い緩和ケア病棟・緩和病院・緩和ケア病棟はどこに?
評判の良い緩和ケア病棟・緩和病院・緩和ケア病棟はどこですか?
これはしばしば受ける質問の1つです。
しかしこの答えは容易なものではありません。
なぜならば、手術のように成功失敗がはっきりするものではないからです。
緩和ケアは主観的な症状や満足に関係します。
それなので、客観的にどうかということでは、あまり満足度が語れない可能性があります。
しかも緩和ケアは施設というより、人に依拠するところが大きいです。
したがって、何々病院が良いというよりは、誰々医師や看護師が在籍している病院が良いと言えますでしょう。
そのような難しい状況がありますが、いくつか質の高い緩和ケア病棟・ホスピスの目安があります。
今日はそれを紹介します。
笹川記念保健協力財団のホスピス研修受け入れ病院
笹川記念保健協力財団が、以前よりホスピスドクター養成の助成を行っています。
私もその修了生です(1年間のプログラム)。
下記がこれまで受け入れの実績があった病院です。
<引用;笹川記念保健協力財団ホームページより>
これらの病院は1年間研修生を指導したことがある病院です。
短期間の研修はともかく、1年間指導するには、マンパワーと実力が必要です。
したがって、上記のリンク先に名前が挙がっている病院は、緩和ケアの力があることを示しています。
ただし、その後指導的立場の医師が退職したりなどして、研修をあまり受け入れなくなっているケースなどもありますので、絶対視はできません。
けれども、ある程度の証明にはなるでしょう。
在籍医師数はあまりあてにならない
ある方から、「ネットで調べると、某緩和ケア病棟は医師の数が1人なので不安だと感じた」と伺いました。
結論から言いますと、在籍している医師数は質とはそれほど関係はありません。
と申しますのは、元々緩和ケア医の数は少なく希少であるため、緩和ケア病棟の専従医師が1人や2人であるということは珍しくないためです。
それなので、医師数はあまりあてにはなりません。
もちろん医師数がいるほうが余裕を持って診療できますが、必ずしもそれがとても重要とも言い切れないというところです。
ホスピス・緩和ケア協会ホームページで調べる
歴史が長いホスピス・緩和ケア病棟には利点があります。
それは、長年の積み重ねで①体制が整備されていること、がまず挙げられます。
新設のホスピス・緩和ケア病棟は、皆一生懸命にそこを作り上げているところなので、熱心ですが、行き届いてはいない側面も否定できません。
もちろん例外もあり、経験豊富で有能な緩和ケア医や緩和ケア看護師を集めて設立されることもあるので、そのようなケースでは最初から整っていることもあるでしょう。
さて、緩和ケア病棟・ホスピスの歴史の長さをどこで調べたら良いか?
それは下記のホスピス・緩和ケア協会のホームページに載っています。
「算定開始日」として記されているのが、稼働した時期と合致するので、それで調べられます。
歴史が長いホスピス・緩和ケア病棟で良いことのもう一つは、②ボランティアや医療以外の活用が進んでいること、が挙げられるでしょう。
音楽療法やボランティアの活用が進んでいるので、多面的なサービスが提供されています。それらは総合的な緩和ケアに寄与するでしょう。
まとめ
施設も古い新しいがありますし、場所も都会から地方まで幅広い選択肢があります。
問題は、受け入れ可能な時期から最期までの時間が一般に短いことです。
それなので、前々からの十分かつ入念な準備が必要となります。
早期緩和ケア相談でも、そのような相談をよく受け付けています。
いざとなって焦っても間に合いません。
早くから動いておかれるのが良いでしょうね。
がんになっても、なっていなくても1分でも長生きする方法を本にしました。
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