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HPVワクチン・スクリーニング 世界の動きは続いている

世界保健機関は子宮頸がん撲滅のために動き出しています。

2018年5月、WHO事務局長は子宮頸がん撲滅のための世界的なアクションを呼びかけました。

それは「HPVワクチン接種、スクリーニング、前がん病変の治療、早期浸潤がんの早い発見と迅速な治療、そして緩和ケア」でした。

2019年になり、ある試算がLacet Oncologyという有名な医学雑誌のオンライン版に掲載されました。

Impact of scaled up human papillomavirus vaccination and cervical screening and the potential for global elimination of cervical cancer in 181 countries, 2020-99: a modelling study.

Impact~ という表題ですが、確かにインパクトのある内容でした。

それは・・・

 

正しい対策で子宮頸がんになる人が1250万人~1340万人/50年減るという結果

2020年以降のHPVワクチン接種とスクリーニングの広範な実施によって、50年で世界中の子宮頸がんになる人が1250万人~1340万人減らせるという結果が出たのです。

インパクトのある数字です。

当然、子宮頸がん死も減らすことになるでしょう。

世界的にはこの予防の潮流が強まってゆくでしょう。

 

早期からの緩和ケアが世界保健機関の子宮頸がん撲滅目標に掲げられている

早期からの緩和ケアの日本での知名度はいまだに低いです。

早期緩和ケアに特化した外来を持つ私の相談所が開設されても、悲しいくらい「早期からの緩和ケアは受けられない」とネットには文字が並びます。

「ここにありますよ」と思います。

さて、そのような世界保健機関の子宮頸がん撲滅目標に、先述したように緩和ケアが掲げられています。

WHO leads the way towards the elimination of cervical cancer as a public health concern

上記にもいくつか記載がありますが、

「Prevention, early treatment and palliative care are highly cost-effective, and can help to maintain the health and well-being of girls and women throughout their lives」

早期の治療と緩和ケアは、大変コストパフォマンスが良いです。そして若年および成人女性の生涯を通して、健康と福祉を維持することを助けます。

「Nearly 90% of deaths from cervical cancer each year are of women living in low- and middle- income countries. Most of these women will not have had access to the key cervical cancer services which could have saved their lives, nor the palliative care to help them manage pain and safeguard their quality of life」

毎年、子宮頸がん死亡の90%は低所得・中所得国の女性です。

これらの国の大部分の女性は、生命を救う子宮頸がん対策サービスへのアクセスがない他に、彼女らの生活の質を守り、痛みをマネジメントすることを助ける緩和ケアもないのです

・・・とのことで、予防策や早期発見・対処策にしっかりと「緩和ケア」が含められているのです。

日本は低所得・中所得国ではなく、緩和ケアもあります。けれども、本当にしっかり利用できているでしょうか?

WHO(世界保健機関)の撲滅のための方針に「緩和ケア」という言葉が併記されていることが、病気に対する予防や治療のみならず「緩和ケア」を大切にすべきということを伝えたいという強い姿勢を感じます

残念ながら、早期緩和ケアの日本における知名度はまだまだ低いです。

早期緩和ケア外来や早期からの緩和ケアチームの利用が当たり前になってほしいですね。

新刊では子宮頸がんの予防についても触れていますがんになっても、なっていなくても1分でも長生きする方法を本にしました。

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About 大津 秀一

緩和医療専門医/緩和クリエーター。数千人の患者さんの緩和ケア、終末期医療に携わり、症状緩和のエキスパートとして活動している。著書や講演活動で、一般に向けて緩和ケアや終末期ケアについてわかりやすくお伝えすることをライフワークとしている。