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何をやってもうまくいかない時は必ずある

病気になって、一生懸命情報収集も行い、治療にも励んだ。

やるべきことはできるだけやり、準備も対策も、自分なりに精一杯やった。

それなのに、治療が効かなかった。

副作用ばかり出てしまった。

他にも嫌なことが続発した。

人にも迷惑をかけてしまって、それがやるせなかった。

……といったようなことが、次々と、合わせ技でやってくることがあります。

そんな時に、どうしたら良いのでしょうか?

 

むしろそれが時にあるのが標準的

ただ皆さんが病気ではなかった時のことを想像してみてくださればと存じます。

そんな何をやっても裏目な時は、定期的にあったのではないかと思います。

「お祓いやったほうが良いんじゃないの?」等と周囲に言われたりなど。

もちろん、「病気がゆえに」と考えてしまうお気持ちはよくわかります。

しかし、病気でも自分のせいでもなく、定期的にひく「風邪」のような季節ものだと捉えることができれば、ひょっとして少しは違うかもしれません。

そしてまた、そのような不幸事はずっと続いたでしょうか?

必ず終わりもあったのではないでしょうか?

私たちは大きな苦難を味わっていると、「絶対に終わらない」ように、無限の長さにそれが感じられてしまいます。

またそれが好転することを思いつかなかったり、信じられません。

周囲に「良くなる」と言われても、気休めのように感じたり、疑ったり、苛立ったりします。

けれども、どんな苦痛も苦難も、この世の中では有限性があります。

信じられなくなっているのは、まさしく大きな苦難で心身が弱っているからです。

時が経てば、これまでの人生でそうだったように、重なる不幸は影を潜めてゆくのです。

 

人生には待つべき時もある

私も数千人の話を伺ってきましたので、様々な人生の物語を拝聴してきました。

どの道も平坦ではありませんでした。

底もあれば、てっぺんもあり。

今日が人生の最高の日と感じられる日もあれば、絶望のどん底で、死を意識する日もあったと伺うこともありますから、人によってはそのような日もあったでしょう。

ただ、それらの方々も、その時間を経て、私の目の前でそんな回り道の話を生き生きと語られたのです。

正直、どんなにベストを尽くしても、ダメな時はあります

そんな時には、まずしっかり休息をし、心身をこれ以上休めるのかというほどにいたわり、またもちろん気力があれば病気を考えることから離れて運動をしたり課外活動を行い、美味しいものを食べたりし、良くなるとかならないとかも意識せずに、待つことだと思います。

攻めるだけが、することだけが、ケアではありません。

むしろ何もしないで、守りまくるほうが重要な時期は必ずあります。

何をやってもうまくいかない時は、それまでの自分の頑張りを褒めて、守りに徹することでしょう。

この場合には余計なこと、特に「結果や結末は考えない」というのも手です。

裏目に出る時は何をやってもだめな時は必ずあります。

その際は、動かず待つことが、最良の策なのだと考えます。

 

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About 大津 秀一

緩和医療専門医/緩和クリエーター。数千人の患者さんの緩和ケア、終末期医療に携わり、症状緩和のエキスパートとして活動している。著書や講演活動で、一般に向けて緩和ケアや終末期ケアについてわかりやすくお伝えすることをライフワークとしている。