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2019年現在もまだよく理解されていない早期緩和ケア

下記の記事に書いたように、早期緩和ケア外来で何が行われているのかが、あまりイメージが付かない方も少なくないようです。

早期緩和ケアを知る七夜 第1夜 がん・全病哲学外来

それに対して、「アクティブ緩和ケア」の提唱者で、時代に先駆けた活動を行っておられるがん治療医がん治療の虚実』の押川勝太郎先生が下記の図を紹介されています。

押川勝太郎先生による早期緩和ケアの内容説明

さすがと言うべきでしょう、早期緩和ケアの中に含まれる様々な要素が多様な言いかえによって表現されています。

確かに、私の外来においても、上記のいずれかのような要素を1つかあるいは複数、提供しています。

押川先生にご快諾を頂戴し、それらを紹介することにしました。

第二夜の今日は、「精神苦痛緩和ケア」です。

 

精神苦痛緩和ケア外来・がんメンタルヘルス外来

高度進行がんや末期がんになると、身体の問題が顕在化し、緩和ケアは不可欠になります。

しかしそれ以前は、身体の問題よりも精神的な問題が中心となることはむしろ多いです。

現在の保険診療のシステム上、一般外来ではなかなかじっくりと話を聴く時間を取れません。

一方で、実際に体験した方に伺うと、「不安などの心の問題」は悩みの第1位を占めていることがデータからも明らかになっています。

参考;がん体験者の悩みや負担のうち最も多い不安

昨日のがん哲学外来の話でもお伝えしましたが、

「どこまで治療するのか」

「治療の意味は何なのか?」

「治療で延命を受けて、生きている意味は?」

などの諸問題も、精神的な不安や苦悩に関連しえます。

なかには抑うつ状態やうつ病になってしまう方もおられ、必要時は薬物治療も大切です。

心の問題からの不眠なども本当によく認められます。

このような精神的苦痛やそれに付随する問題を解決するのも早期緩和ケア外来です。

 

ドクハラ緩和

残念なことですが、医師をはじめとした医療者の言動で患者さんが傷つくこともあります。

精神的な苦痛が、担当の医療者から生じてしまうこともあるのですね。

ドクターハラスメント、略してドクハラという言葉も知られています。

ドクハラ

なかには残念極まりない経験を私も伺うことがあります。

耳を疑うようなケースが存在するのも事実です。

けれども、熱意が空回りしたり、言葉の選択が今一つだったり言葉足らずだったりして、誤解されてしまっているケースもあります。

そのような場合は、的確な補足の説明を行うことで、苦痛は軽減されるものです。

早期緩和ケア外来では、このような担当医療者が原因となっている精神的苦痛に対してもケアを行います。

 

まとめ

初めての医師にかかる時は、どきどきするものですね。

これまで何人もの医師にかかってきた私も、最初は不安です。

医師であることがすぐに露見するようになってしまったことや、最近の医師の接遇力のアップから、最近はそのようなことはありませんが、以前は医師によって驚くような対応を受けることが私もありました。

早期緩和ケア外来は、緩和ケアのトレーニングをしっかり受けてきた医師として、精神的苦痛を緩和し、あまつさえ医師由来で不安になることがないように配慮して行っています。

 

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About 大津 秀一

緩和医療専門医/緩和クリエーター。数千人の患者さんの緩和ケア、終末期医療に携わり、症状緩和のエキスパートとして活動している。著書や講演活動で、一般に向けて緩和ケアや終末期ケアについてわかりやすくお伝えすることをライフワークとしている。