緩和ケアチームを知っていますか?
皆さんは緩和ケアチームを知っていますか?
ここをご覧の皆さんは、緩和ケアチームが何かを知りたいという方や、大阪の良い緩和ケアチームを探している方がいらっしゃるでしょう。
それらについて解説します。
なお、緩和ケアチームの説明に関しては、大阪以外にお住まいの方も役に立ちますので、お目をお通しください。。
緩和ケアチームとは? その意味・利点・メリットは?
緩和ケアチームは、病院において緩和ケアを提供するチームです。
「チーム」とありますので、要件として、医師だけではなく、看護師や薬剤師など複数の医療者が所属している必要があります。
医師も、体の症状に対応する医師だけではなく、精神科医や心療内科医などの精神症状を担当する医師の在籍も求められています。
緩和ケアチームが病気のどの段階から介入してくれるか、あるいはがんだけかがんだけに限らないかも、病院によって差があります。
また毎日医師が来てくれる緩和ケアチームもあれば、看護師を中心に回診がなされる緩和ケアチームもあり、差異があります。
緩和ケアチームは、何と言ってもその病院の中では一番の緩和ケアの専門家が揃っているので、相対的には質の高い緩和ケアを提供してくれるという利点があります。
そして各分野の専門家がいますから、身体のことばかりではなく、精神的な問題や、社会的な問題など幅広く相談に乗ってくれるでしょう。
一方で、病院によっては、なかなかつながれなかったり、断られたり(緩和ケアチームの前の段階で、というケースもあります)しますので、なかなか関わってもらえないという話も漏れ聞くところです。
基本的には、毎日等頻度多く定期的に回診してくれて、こちらの症状や困っていること、懸念ごとや不安、質問や疑問に答えてくれますので、主担当医のチームだけでは不足しがちな点を補完するように動き、患者さんやご家族にはメリットがあります。
国は「診断された時からの緩和ケア」を謳っており、進行がんの患者さんならばほぼ本来の対象にはなります。
遠慮せずに、介入を求めてみるのが良いでしょう。
緩和ケアチームの費用は?
緩和ケアチームに関わってもらうと、お金は発生します。日当たりの診療料となります。
実際に診察した場合に発生しますが、緩和ケアチームが介入しているだけで取っている病院もあるようです。
費用に関しては、詳しくは下記の記事をご覧ください。
ただし、入院すれば多くの場合、高額療養費制度の上限に達するでしょうから、それ以上はお金はかかりません。
実質0円というやつです。
すなわち、高額療養費制度の上限を超える月は、実質的にタダで緩和ケアチームを利用できます。
うまく活用すべきです。
大阪の緩和ケアチーム情報
緩和ケアチームの総合的なデータが掲載されているのは、緩和医療学会の緩和ケアチーム登録です。
2018年度は下記で見られます。
大阪は、東京に次ぐ全国第2位の緩和ケアチーム数(36チーム)を擁しています。
がんの拠点病院の他にも、大きな病院ならば大概あります。
緩和ケアチームがあるかどうかの調べ方をお伝えします。
「◯◯病院 緩和ケアチーム」とGoogle等で検索してみてください。
◯◯病院にはかかりつけ病院の名前を入れてください。
緩和ケアチームがある場合は、これでほとんどヒットします。
なぜか緩和ケアチームは、トップページからだと各診療科にラインナップされていないこともあって見つけづらいので注意が必要です。
ネット検索をする場合は、病院のトップページから探すのは、一般の皆さんにはあまりお勧めできません(2019年4月段階では。今後改善されてくることはあるでしょう)。
他にも、がん相談支援センターがあればそこに、あるいは総合案内で尋ねるという方法もあるでしょう。
まとめ
2019年現在ではまだまだ知っている人が得をするという状態なのが緩和ケアチームです。
がんと末期の心不全は、保険制度上の対象疾患として認められていますので、ぜひ利用してみてください。
条件が合えば実質0円で使用できるお得なチームです。