100万人以上が直面している可能性がある問題
年間少なくとも37万3000人と関係し、100万人以上が直面している可能性がある問題、皆さんご存知でしょうか?
37万3000人・・・多いですね。
37万3000人はがんの死亡総数です(平成29年)。
今、日本の1世帯の平均人数は2.47人です(平成28年)。
37万3千人×2.47で、実に約92万人となります。これは一緒の世帯だけでの数です。
同居されていないご家族もいるでしょう。
したがって、終末期がんの治療抵抗性の苦痛に対する「鎮静」もまた、年間100万人以上と関連しうる事柄とも言えるのではないでしょうか。
そうやって考えれば、実は緩和ケアと並んで、多くの方が直面しうる事柄にもかかわらず、当事者以外には「ほとんど知られていない」
それが苦痛緩和のための鎮静です。
苦痛緩和のための鎮静はもっと知られてほしい、ただし正確に
緩和ケアも一般的な知名度は高くないですが、苦痛緩和のための鎮静も同様です。
そのため、様々な不正確な言説が飛び交っています。
医師でも鎮静に精通している者の数は少ないことも関係しています。
それなので、これまでいくつかの記事で鎮静について述べてきました。
◎今は頓用的な使い方(間欠的鎮静)で開始する
◎モルヒネは使わない
◎命は縮めない
など、一般の方にはあまり知られていないことが複数あります。
終末期を迎えるのは自分であるというケースばかりではありません。
ご家族がそのような状態になってしまうこともあるでしょう。
一般に鎮静が検討される時期は、ご本人の意思表示が難しくなっていることも多いです。
その際に、代諾するのは「ご家族」です。
そうやって考えると、実に多くの方が直面しうる問題が、苦痛緩和のための鎮静なのです。
苦痛緩和のための鎮静を紹介する動画を作りました
YouTubeで緩和ケアちゃんねるを9月から開始しています。
骨転移痛について話した動画は、私の並の文字記事よりもずっとご覧になって頂いております。
動画はやはりすごいですね。
そこで今回、緩和ケアちゃんねるでは、まだまだ知名度が低く、誤解も多い鎮静について改めてお話ししました。
下が動画へのリンクです。
↓↓↓↓↓↓↓
ぜひご覧になって頂ければ幸いです。
まとめ
鎮静は有益な技術です。
技術は正しく利用することで、恩恵をもたらしてくれます。
鎮静がさらに知られること、正しい知識を持っている人が増えること(特に医療者に)を願ってやみません。
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