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竹原慎二さんが医療過誤裁判を起こされていたのですね

元WBA世界ミドル級チャンピオンの竹原慎二さんが膀胱癌の治療を受けられたことは知っていましたが、

訴訟も起こされていたのですね。

竹原慎二が医療過誤裁判めぐる病院側の対応に憤り「情けない」

上記のリンク先の記事だと「2016年7月16日のブログ」に告発があると記してあり、そこから読みました。

告発/竹原慎二さんのブログ

ただ経緯は遡って、2016年7月1日のブログから読むとよくわかると、読み進めて理解しました。

膀胱癌発見にいたるまで/竹原慎二さんのブログ/2016年7月1日

そこから「前の記事」ボタンを押して1日ずつ読んでいくと、経緯がよくわかります

 

結論としてセカンドオピニオンは重要

竹原さんは排尿時痛があり、知人の内科医に1年かかり続けました。

その後膀胱癌が発覚。

詳しいやり取りはブログに書かれています。

誰もが患者になりうる立場で何を学ぶのか。

いくつか挙げられると思います。

 

診断は人柄とは関係がない

例えば、終末期医療や緩和ケアにおいては、医師や医療者の人柄は時として治療そのものよりも大切になるということがあるでしょう。

人として信頼でき、大変な時期をともに歩めるパートナーかどうかが、価値観次第では治療の腕よりも重要視されることもあるのがこのような医療だと思います。

一方で、診断や手術などは、人柄よりも正しいかどうか、巧いかどうかが成否を分けます

したがって、個人的な知己よりも、その病気の専門家にかかることを優先するのが良いだろうということがわかります。

 

ぴったりの専門家を選ぶ

これが一般の皆さんにはなかなか難しいかもしれません。

迷ったら、大きな病院には総合診療科があるので、そこにかかってみることも考えられます。

竹原さんの場合は、排尿時痛ということで泌尿器科が専門家になりますね。

なお、がんの場合も、おおもとの発生(原発)がどこかによって、治療は大きく異なりますので、原発の臓器のがんの専門家にかかることが重要です。

以前、単に「がんの専門家」と名乗る人には注意が必要と述べたことがあります。

「がんの専門家」という肩書きを見たら要チェック3点

がんは医師として知っておかねばならないという風潮がありますから、何となくでも専門家として語っている場合もありますので、注意が必要な分野です。

基本は、「◯◯がんの専門家です」という医師のほうが信用できます

 

納得のいく治療のためにサードオピニオンもあり

竹原さんは東京等でセカンドオピニオンやサードオピニオンも受けられ、その内容も細かく書かれています。

その過程で、少しずつ気持ちが定まっていかれた様子がよくわかります。

最終的にはセカンドオピニオンでもサードオピニオンでもない病院で治療開始になったようですね。

 

何を学ぶべきか

◎診断は人柄とは関係がないと割り切る

◎真の専門家を選ぶ

◎セカンドオピニオン・サードオピニオンは躊躇せず

そのようなことがわかります。

後から言うことは、簡単です。

重要なことは、先日述べたように、戦略を間違えないことです。

戦略と戦術 がん治療 優先すべきはどちら?

「診断、標準治療、一定の水準の病院」

その3つが揃うことが、大切です。

診断は、その病気の専門家にたどり着くことが重要になります。

しかし診断が正しいかは一般の方も(専門以外の)医療者も簡単に判断できることではなく、だからこそセカンドオピニオンが必要となるのです。

症状が変わらなければ、不義理等と感じずに、ピンポイントの専門家を探すのが良いでしょう。

 

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About 大津 秀一

緩和医療専門医/緩和クリエーター。数千人の患者さんの緩和ケア、終末期医療に携わり、症状緩和のエキスパートとして活動している。著書や講演活動で、一般に向けて緩和ケアや終末期ケアについてわかりやすくお伝えすることをライフワークとしている。