オンライン診療・遠隔診療
このサイトをご覧の皆さんはご存知だと思いますが、現在オンライン診療や遠隔診療が解禁されて来ています。
当院も緩和ケア専業クリニックとしての、初の遠隔診療・相談に取り組んでいます。
概要;どこでも緩和(スマホのビデオ通話での緩和ケア相談・外来)対応
国のホームページの規制が厳しくなり、事例紹介ができにくいのですが、すでに遠隔診療で適切な選択を支援したようなケースが蓄積されてきています。
緩和ケアは専門家が少ない領域であり、地域によってはいないか、かなり少ない場所もまだまだ多数あるでしょう。
先駆けて、このようなアプローチを開始し、日本全国の緩和ケア空白地を埋める試みを始めました。
けれども、まだまだ知名度は低いようです。
そこで今回、動画を作りました。
ぜひご覧いただき、シェア頂ければ幸いです。
下記が動画です。ぜひご覧ください。
↓↓↓
3カ月早く緩和ケアを開始して1年生存率が向上したのも遠隔診療
先にご紹介したように、
診断時からの早期緩和ケア定期受診で1年生存率が向上する【遠隔相談で】
3カ月早く緩和ケアを開始して、1年生存率に有意差を出した研究も、2回め以降は遠隔相談での対応でした。
この研究も含めて、欧米のなんでも調べる姿勢は様々な知見を見出しています。
左がこれまでの常識、→の先が新たな発見です。
緩和ケアは症状緩和のみ→長く生きられるようにも作用
緩和ケアは症状があるときだけかかる→症状有無とは関係なく定期的にかかった群で生命予後が改善可能性
少しぐらい緩和ケアが受ける時期が違っても変化はない→進行がんは3カ月早いだけで1年生存率が有意差をもって向上
緩和ケアは直接対面で受けるのが当たり前→遠隔相談でも効果を得られる
緩和ケアは末期オンリー→上述のような早い介入で+αの効果を得られる
等々です。
とうとうオンライン服薬指導も可能に
そのような状況の中、オンライン服薬指導まで今後可能になるというニュースが飛び込んできました。
記事にあるように、患者さんは診察から服薬までを在宅で一貫して受けられるようになります。
これは患者さんの状況によっては朗報になりますね。
実は今年5月から、国家戦略特区を利用し、福岡市、愛知県、兵庫県養父市の3地域で薬剤師のオンライン服薬指導はすでに始まっているのだそうです。
けれども、この特区でも、将来の法改正でも、地域を山間部などに限定したり、薬剤師に一定の対面指導を義務付けたりといった条件は課す予定であり、また日本薬剤師会などは「患者の安全性が担保できない」と拡大に慎重な姿勢を見せているのだそうです。
今年のオンライン診療に関しての診療報酬改正と同様に、いろいろな綱引きで、「大したことのない」程度の変化に留まってしまうかもしれませんね。
オンライン診療も、オンライン服薬指導も、アクセス性が悪い地域においては良いことでしょう。
また緩和ケアのような専門家が少ない領域では、オンライン診療の活用が今後進んでくるのではないでしょうか。
これからの変化も見逃せませんね。
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