その痛みや身体・心のつらさ、不安に早期からできる緩和ケアがあります

皆さんあるいは皆さんの大切な方が痛みや身体・心のつらさ、不安で悩まれていませんか

そのような場合でも早期からできる緩和ケアがあります。

「仕方ない」「こんなものだ」「痛みがあるのは当たり前」「気持ちのつらさや不安は自分で何とかするしかない」そう思っておられませんか?

”必ずやりようはあります”

症状を和らげる専門家の緩和ケア医にご相談頂くのが良いでしょう。

これからその概要をご説明します。

 

早期からの緩和ケアについて

診断されたときからの緩和ケア、治療と並行しての緩和ケア、早期からの緩和ケア。

末期になってからするのではなく、早い段階から、治療中から緩和ケアをすることが重要と謳われています。

しかし実際にはそれを受けられる医療機関は限られています

2018年8月、早期緩和ケア大津秀一クリニックを、病気の進み具合を問わずに緩和ケアの診療・相談に応じることができる場所として設立いたしました。

もちろん早期に限らず、進行期や終末期の医療・ケアについてもご相談頂くことが可能です。

ぜひご利用・ご活用ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。

なお、2018年5月に、早期からの緩和ケア等の正しい情報を皆さんにお伝えするために、当ホームページ「早期緩和ケア相談所/早期緩和ケアセンター」を開設しました。

以下にお伝えするのは、早期緩和ケア大津秀一クリニックでのご相談・診療の内容となります。

 

相談担当者のプロフィールとご挨拶

【プロフィール】

大津秀一(おおつ しゅういち)

茨城県出身。

岐阜大学医学部卒業。

緩和医療医。

日本緩和医療学会 緩和医療専門医

日本内科学会 総合内科専門医

日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医

日本老年医学会 老年病専門医

日本消化器病学会 消化器病専門医

2006年度笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。内科専門研修後、平成17年より3年間京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、平成20年より東京都世田谷区の入院設備のある往診クリニック(在宅療養支援診療所)に勤務し、入院・在宅(往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない緩和医療、終末期医療を実践、2010年6月から東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンターに所属し、緩和ケアセンター長を務める。2018年8月、早期緩和ケア大津秀一クリニック開院。

【著書】

専門書; 『間違いだらけの緩和薬選び』(中外医学社)、『世界イチ簡単な緩和医療の本』(総合医学社)、『誰でもわかる医療用麻薬』(医学書院)

一般書; 25万部ベストセラー『死ぬときに後悔すること25(新潮社)、5万部ベストセラー『死ぬときに人はどうなる10の質問』(光文社文庫)、『大切な人を看取る作法』、『傾聴力』(大和書房)など多数。

医療監修; 在宅緩和ケア医を描く魚戸おさむ著・漫画『はっぴーえんど』(ビッグコミック連載中。小学館)

【実績】

医師としては臨床医中心の18年の経験があります。

直近5年(大学病院にて)

新規入院患者緩和診療数1574名。外来患者緩和診療数705名。

なお大学病院の8年間で緩和ケア担当となった患者さんの総数(入院及び外来)は2586名でした。専従医師は私1名で、勤務日は毎日回診し、全ての患者さんの緩和ケア診療計画を立案していました。ご理解頂ける方にはご理解頂ける診療経験数だと存じます。

これまでに診療担当したがんの患者さんは3700名以上、終末期の患者さんは2000名以上。

医療用麻薬を用いて症状緩和したケースも2000例以上。

一般病院、大学病院、在宅療養支援診療所(在宅及びホームへの往診)、ホスピスで常勤勤務歴があり、多様な診療形態における緩和ケア経験があります。

【ご挨拶】

皆さま、はじめまして。緩和ケア医の大津秀一と申します。

私の専門分野は主としてがんの患者さんの苦痛を和らげる緩和医療です。

またがん以外の病気の緩和ケア・緩和医療や終末期のケア・医療に関しても数々の経験があります。

緩和ケア・緩和医療というと、皆さんは「末期」というイメージがあるかもしれません。

しかし最近の考え方では、がん治療(抗がん剤など)をするしないにかかわらず、診断された時から緩和ケアを並行して受けるのが良いということがわかって来ました。

2010年にアメリカで出版された、肺がんの患者さんに、抗がん剤治療を受けた群と、抗がん剤治療だけではなく緩和ケアを定期的に並行して受けた群で、後者がより長生きをした(正確に言うと、統計的に有意な差がついた)という論文は世界的に非常に注目されました。

早期から緩和ケアを受けることが、「より良く」だけではなく、「より長く」生きることにつながる可能性がある、という示唆は大きなインパクトがありました。

日本でも、がん対策基本法のもとに施行されているがん対策推進基本計画(現在第三期)にも、「診断された時からの」緩和ケアが謳われています。

一方で、早期から緩和ケアを受けたいと言っても、なかなかそれが難しい現状もあることは事実です。医師が約32万人いる中、緩和ケアの専門医資格を持つ医師も全国に244名です(2019年4月現在。日本緩和医療学会認定。正式名称は緩和医療専門医)。

私は大学病院にて治るがんの患者さんや早期がんの患者さんにも必要や希望に応じて緩和ケアを行って参りましたが、かかっている病院やお住まいの地域によってはそれが難しい、なかなか受診できないという声は多く伺っています。

そこでこのたび、日本中どこにいても早期から緩和ケアを受けられる環境を作りたいと願い、情報の普及が大切と考え、この場を設けました。

旧来の緩和ケアのイメージは、しばしば諦めというものでした。しかし早期からの緩和ケアを並行して行うことで生存期間延長につながる可能性が示唆されている今、むしろ苦痛や不安が緩和されて「より良く」ということは当然としても、「より長く生きたい」という思いをも支援するものとして現代早期緩和ケアがあるのです。ぜひとも皆様に、積極的に生きる1つの手段として活用して頂ければと存じます。

あえて言えば、全期間を通じてより良く、できればより長く、それをあきらめないのが緩和ケアです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

ご相談可能なこと・相談可能なメニュー

● 症状の緩和について
● 抗がん剤治療等の副作用対策について
● 現在のがん治療の意味やこの治療で良いか等
● 治療中の食事・運動、生活で気をつけること
● AYA世代(思春期・若年成人)のがん相談<ご家族の方も>
● がんを患う方の就労支援
● がんを患っている方が子供に病気を伝える支援
● がん哲学相談
● がん治療中の性の悩み
● がん以外の病気の症状緩和
● がん及びがんではない病気の介護の悩み
● 延命治療の悩み
● 各種人生相談、話を聴いてほしい、健康・医療情報に関して正しい知識を教えてほしい、老いや衰えの問題等
● ご家族が重い病気(特にがん等の疾病)で悩んでいる
● 重い病気の家族に何をしてあげたら良いのか困惑している
● 認知症や老衰の終末期など、患者さんの意思を確認することが難しい場合に、どこまでの治療を受けさせてあげれば良いか等の悩み
● 終末期医療に関するお悩み
● 小児がんの患児の悩み
● 緩和ケアのセカンドオピニオン外来
● 遺族相談

<あらゆる事柄の相談可能です。調査が必要な場合もあるので、事前に内容を詳しくご教示ください。またお話を伺い、ご相談・ご助言等のカウンセリング中心の対応となります。点滴・穿刺等の処置は行いませんので、予めご了承ください>

 

ご相談時に持参頂くと良いもの

基本的には、ご自身の病気に関するものでお手持ちのものは何でもお持ち頂くと良いと存じます。その中でも症状緩和に関して助言申し上げる際に重要なのは下記です。

①画像検査の結果(レントゲン画像、CT検査、MRI検査、PET検査の結果<レポート>と画像、超音波検査の結果<レポート>と画像、内視鏡検査の結果<レポート>と画像)
※コメント 症状の原因を探り当てるのに、画像は極めて重要です。

②血液検査の結果
※コメント 症状の原因を探り当てるのに、血液検査の結果もとても重要です。過去のデータとの変化も重要なので、お手持ちのものはまとめてお持ち頂ければと思います。腫瘍マーカーなどの推移も症状の説明に参考になります。

③診療情報提供書
※コメント 病気の経過を知る重要な資料です。

④これまでの投薬がわかるもの、例えばお薬手帳など

⑤病理組織検査の報告書

 

 

開所時間

火曜, 木曜, 金曜         10時~1230分, 14時~17

土曜                      930分~1230分, 14時~1730

完全予約制ご来訪前に必ず予約をお取りください<前日まで>。他の曜日、時間に関してはお問い合わせフォームからご相談ください。対応可能な場合もございます。予約なしでのご来訪だと不在でご迷惑をおかけする可能性があり、予めご了承のほど、何卒よろしくお願い申し上げます)

※ アンケート等お願いしますので、予約時間の10分ほど前にお越しください。あまり早くお越しになると手狭な場所でご迷惑をおかけしますので、10分前のご来訪にご協力頂けるとありがたいです。

RESERVA予約システムから予約する

★早期緩和ケア大津秀一クリニックで緩和ケア外来を行っています

 

予約方法

インターネット予約です。専用ページからご予約ください。

予約ページはこちらから

前日までの予約になります。

開所日・時間ではない日や時間帯しかご来訪が難しい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。

お電話でも予約を受け付けております電話番号03-6912-0217です。

お電話だと話し中のこともあり、またインターネット予約だと24時間受付可能であることやメールアドレスをお教え頂いて事前にやり取りも可能ですので、インターネット予約のほうをお勧めはいたします。

当日及び無連絡のキャンセルはかたくお断り申し上げます

ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。

RESERVA予約システムから予約する

費用

医療相談、各種相談に関しては、
<初回>    60分  29800円(税込)【30分延長毎に10800円追加(税込)】
<2回目以降> 30分  10800円(税込)【30分延長毎に10800円追加(税込)】

※遠隔相談の場合は初回40分

※現金のみ。

※詳細な費用は、早期緩和ケア大津秀一クリニック(費用)の②をご参照ください。

※なるべくお話の時間を多く取れるようにいたしますが、病歴・画像の確認、関係各所との連絡、必要書類の作成等で、時間全てをお話に充てられない場合もございます。予めご了承ください。できる範囲で実相談時間に充てられるようには最大限努力いたします。

皆さまのご相談をお待ちしております。

早期緩和ケア相談予約。緩和医療専門医大津秀一による。

 

なぜこの額の費用を頂いているのか

一番の理由は、じっくりお話をする時間を確保できるためです。

がんなどの病気を患っている場合は、治療などに関する様々な疑問があるのが普通ですし、一般的に短い時間の外来診療においてはそれらを解消するのが難しいケースも多々存在します。

がんの患者さんや軽くない病気の患者さんに個別性を持って対応する時は、その方が何に悩んでいるのかをじっくり拝聴し、それに対して何ができるのかをよく考える必要があります

自然に治らない苦痛に対しても、その原因を突き止め、対応する必要があります

それらのためには時間が必要です。

当院では自費をご同意のもとに頂戴することで、予約された時間通りに開始して所定の長さの相談を提供し、様々な疑問を解消し、安心して療養に臨めるように支援いたします。

これにより待ち時間が少ないという利点もありますし、他の方に一切気兼ねなく所定の時間は相談できる(相談が終わってしまうことに気が焦りながら質問しなければならない、ということがない)という利点もあります。

ご負担をおかけして皆様には申し訳ありませんが、ご理解・ご支援を賜われれば幸いです。

 

「どこでも緩和」サービス(緩和ケア遠隔相談)

SkypeやLINE、専用アプリ等を用いて、日本中どこででもスマートフォンやPCを用いて、映像通話による遠隔相談を行うことが可能です。費用は対面と同一ですが、銀行振込による前払い制となります。

まずは予約サイトから遠隔相談メニューを選択してご予約ください。ご記載のメールアドレスにご連絡いたしますので、そのやり取りで使用ソフトや日時の調整などを行います。

なお、時間外をご希望の場合は、お問い合わせページからご連絡ください。

早期緩和ケア相談予約。緩和医療専門医大津秀一による。

 

「来てよ緩和」サービス(緩和ケア出張相談)

先日、ある患者さんのご家族のご相談をお受けしました。

患者さんはご家族とともに、これまで厳しい病に対して全力で闘って来られた方でした。

残念ながら、来るべき時は間近に迫り、患者さんの消耗も強く、相談に来たかったのに来れなかったとのことでした。

会いたかったのに、来れない、と。

それを伺って、感じたことがありました。

「だったら、私が行けば良い」

在宅医が家に来てくれるのと同様に、緩和ケアの専門家が緩和ケアの相談に乗るために、病院やお宅に伺うというサービスがあっても良いと考えました。

私が直接お宅や入院病院等にお伺いする「来てよ緩和」サービスを開始したいと思います(なお投薬や医療処置はできかねます)。

お問い合わせページあるいはお電話でご相談ください。

一般的には遠隔相談「どこでも緩和」をお勧めしますが、直接対面で話したいという場合に活用できると存じます。

また足腰が弱っておられるなどの事由で、当所までお越し賜るのが難しい場合にも考慮されるでしょう。

何卒よろしくお願い申し上げます。

RESERVA予約システムから予約する